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【ネタバレなし】深い愛のバトンリレー! 2019年本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』

 

「本当に幸せなのは、誰かと共に喜びを紡いでいる時じゃない。自分の知らない大きな未来へとバトンを渡す時だ。」

 

 

読みました!『そして、バトンは渡された』

いやあ、こんなに話題になっているのに読まないわけにはいかないでしょう!

 

 
 
感想は・・・
 
『最近読んだ小説の中で一番面白かった』
 
です。
一番考えさせられたとか、一番勉強になったというわけではないのですが、総合的にみて一番面白かったですね!
正に評判に偽りなしという感じでした!
 
こんな良作を勧めないわけにはいかないと思ったので、今回は『そして、バトンは渡された』の簡単なあらすじと、オススメするポイントを書いていきます!
 
 
 
 

 目次

1.あらすじ

2.オススメポイント

・心温まるストーリー

・家族の形が時代の最先端である

・食べ物の表現が上手

3.まとめ

 
 
 
 
 
 
1.あらすじ
 

私には五人の父と母がいる。その全員を大好きだ。

高校二年生の森宮優子。
生まれた時は水戸優子だった。その後、田中優子となり、泉ヶ原優子を経て、現在は森宮を名乗っている。
名付けた人物は近くにいないから、どういう思いでつけられた名前かはわからない。
継父継母がころころ変わるが、血の繋がっていない人ばかり。
「バトン」のようにして様々な両親の元を渡り歩いた優子だが、親との関係に悩むこともグレることもなく、どこでも幸せだった。

 引用元:https://books.bunshun.jp/sp/soshite-baton

 

 

 

 

 

 

2.オススメポイント

 

・心温まるストーリー

 

小説の評価の大部分を占めるストーリー。

そのストーリーが物凄く良いです!

 

急などんでん返しや衝撃的な展開は基本的になく、ぬるっとふわっと物語が続いていきます。

いや、起こっている事態はそれなりに大きいのですが、主人公の優子ちゃんの性格がさっぱりしていて、あまり重くなっていないと言った方が正しいかもしれませんね。

 

著者の瀬尾まいこさん自身も「本屋大賞受賞で、大勢に読まれたら『お気楽な話書きやがって』って怒られそうだ(笑)』と言っています。

そのくらい明るいストーリーになっています。

 

ただ、当然明るいだけで終わる物語ではなく、紆余曲折ありながらも進む「家族の愛情」について描かれていきます。

その暖かいストーリーに心うたれること間違いなしです!

 

 

 

 

・家族の形が時代の最先端である

 

この小説の主人公である「優子」は、上のあらすじでも書いた通り親が何度か変わっていきます。

が、どの親にも愛されて大切にされます。

これは著者である瀬尾まいこさんの

 

「生徒がすごい可愛くて、でも、『自分の子供はもっとかわいいよ』と言われて。子供ができて思うのは、どっちも一緒だなぁ、っていうことです。同じようにすごく大事で、かわいい。血のつながりは関係ないなと感じます。」

 

という言葉に全て表れているなあと感じました。

 

本当に大切なことは、血が繋がっているかどうかよりも、どれだけその子のことを大事に思っているかであると。

そういうことなのでしょうね!

 

 

そして、それに対して僕が思ったことは、

「この家族の形って最先端なんじゃないか。この倫理観が当たり前になる未来がそう遠くないうちにくるかもしれない。」

ということでした。

 

というのも、この考え方はアメリカ等の倫理観にある程度近い所があるんですよね。

アメリカは日本に比べて離婚率も高く、この小説の主人公のような境遇の方が比較的多いです。

でも、多くの洋画でも家族愛については変わらず大切なものとして描かれますよね。

そんな感じで、家族の形は変わっても、親が子を大切に想う気持ちは変わらないものなんですよね。

 

そして、日本も年々離婚率は上がっています。

寿命は延びるし、科学技術も進歩していくことを考えると、これから先もこの流れは変わらないだろうと僕は思います。

 

 

ただそうなったとしても、この物語のように親が子を想う気持ちは変わらないでいて欲しいなと思っています。

いや、変わらないと信じています!

そんな、家族の形は変わっても家族愛は変わらないという「未来の家族像」を描いていると感じました。

瀬尾まいこさんは別にそういうつもりで書いたわけではないと思いますけどね(笑)

 

 

 

 

・食べ物の表現が上手

 

瀬尾まいこさんの趣味が食べることということも関係しているのか、食べ物の表現がとても上手です。

例えば、「優子」がお父さんである「森宮さん」の作ったきのこご飯に薬味のねぎをかけるシーン。

 

「きのことあげとひじきが入ったご飯。具材全部に優しいだしの味が染みて、米粒からもきのこの香りが漂う。そんな中にねぎのシャキシャキとした新鮮な歯触りが、いいアクセントになっている。私もねぎをたっぷりとご飯に載せた。」

 

というように、簡単に頭の中で想像できますよね!

 

このような料理の表現が作中で度々出てくるのですが、本当に美味しそうに書くのが上手だなあと思いました。

 

そして、ここからは完全に僕の偏見ですが、食べ物が美味しそうな作品は漫画であれ、映画であれ、小節であれ、どんなジャンルでも良作が多いと思ってます!

『ワンピース』の骨付き肉、『千と千尋の神隠し』の台湾料理、etc...。

 

なんでしょう、ご飯が美味しそうなだけでなんか僕の中の評価が上がるんですよね。

同じような人もいるんじゃないかと思うのですが...。

 

 

まあ、そんな感じで非常に食べ物の描写が上手です!

僕自身、その描写について何度も読み返したくなるだろうなと感じていますね!

 

 

 

 

 

 

3.まとめ

 

今回は『そして、バトンは渡された』のあらすじとオススメポイントについて書きました!

 

本当に面白くて、瀬尾まいこさんの過去作も読みたくなりました。

ぶっちゃけ、この作家さんのファンになってしまいましたね(笑)

 

万人にオススメできる作品なので、是非あなたも読んでみて下さい!

 

 
 

 

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