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【天気の子】映画も観たけど小説版も読むと更に理解が深まったよっていう話

 

「僕たちは、大丈夫だ。」

 

 

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(C)2019「天気の子」製作委員会

 

 

つい先日、小説版『天気の子』を買って読みました!

といっても僕は2か月前、映画館で観てもいました。

 

映画を読んでの記事はこちら

sho2019.hatenablog.com

 

 

なので、ストーリーやセリフなどは基本的に同じで、僕としても最初からそこを楽しみに読んだというわけではありません。

 

 

なら、なぜ買ったのか?

それは映画だけでは分からないこと、小説版だからこその特典などを期待していたからです。

そして、それは一言「叶った」という感想。

 

 

小説版よりも映画版を観ている方の人が圧倒的に多いと思います。

なので、映画を観た人でも小説版『天気の子』を読むとこんな良いことがあったよってことを書いていこうと思います!

 

 

 目次

1.映画では描写されていない箇所がある

2.小説版の方がこの作品におけるテーマがより分かりやすい

3.新海監督あとがきと野田洋次郎さんの解説が読める

4.まとめ

 

 

 

 

 

1.映画では描写されていない箇所がある

 

これは実際に新海監督のあとがきにも

 

「小説とは、ストーリーと表現を切り離せないのことである。

だから同じ人物の同じ台詞であっても、映画と小説では場合によって仕込み方が違ってくる。

小説では様々な比喩を重ねるし、物語の前半から夏美の人生をある程度描いていく必要があるのだ。

これは映画には全くない部分だけれど、この一瞬を映画に負けないシーンにするためには、小説ではそういう手続きを踏む必要がある。

それが結果的には小説版にしかない描写になるし、僕自身にとっても書く喜びになっている。」

 

と書かれています。

例えば、主人公の帆高が須賀の元で働いている時、何度も叱られている場面の描写で、

 

「僕はまた理解する。

どんなに叱られてもちっとも辛くない理由。

僕が変化したからじゃない。

相手がこの人たちだからだ。

須賀さんも夏美さんも、僕が家出少年であろうと関係ないのだ。

当たり前の従業員として、当たり前に頼ってくれているのだ。

その瞬間だけがチクリと痛い注射のように、それが僕の体を強くしているのだ。」

 

という場面があるのですが、そこを読むと、2人が肩書で人を判断しない人物であるということ、今まで帆高が他人から不当な扱いを受けていたことに対する辛さ、2人に対しての帆高の信頼が分かります。

 

映画を観ても、そのへんはさほど描写されていなかったので「なるほど。」と理解が深まりましたね!

 

 

 

 

 

2.小説版の方がこの作品におけるテーマがより分かりやすい

 

最初に言いますがこの作品のテーマって「生きる」と「大丈夫」ってことなんですね、恐らく。

 

というのも、最初の「生きる」については、帆高が陽菜と凪の3人でホテルに泊まっているシーンと、帆高が空に行ってしまった陽菜を迎えに行くシーン、あと最後のシーンでその言葉が出てきます。

 

なので、その場面を紐解いていくと、つまるところこの作品での「生きる」とは「自分の意志を貫く、自分の意志で生きる」ということなのでしょうね。

 

 

そして、「大丈夫」というテーマ。

これは「生きる」というワードよりも更に多くのシーンで出てきます。

そして、映画の最後に流れる曲も「大丈夫」という名前なことからも、この作品の核となるテーマなのは間違いないでしょう。

 

そして、新海監督のあとがきにも、

 

「改めてこの曲を聴いてみて、僕は衝撃を受けた。

全部ここに書いてあるじゃないか。

そう。必要なことも、大切な感情も、すべてが最初にもらった『大丈夫』に歌われていたのだ。

僕はほとんど歌詞から引き写すようにしてラストシーンのコンテを描き、一年前に届いていた曲をそこにあてた。」

 

と書かれています。

そして『大丈夫』の歌詞。

 

君の「大丈夫」になりたい

君を大丈夫にしたいんじゃない

君にとっての「大丈夫」になりたい

 

とあります。

 

なので、この作品における「大丈夫」というのは、「大切な人がいるから自分は大丈夫。そして、「君」にとっての自分もそうありたい」ということなんでしょうね。

 

ということは、2か月前に書いた映画を観た際の記事での考察もあながち外れてなかったってことですかね。

 

 

とまあ、長々書いていきましたが、こんな風に作品全体のテーマを理解するには映画よりも小説の方が適していると感じます!

 

 

 

 

 

3.新海監督あとがきと野田洋次郎さんの解説が読める

 

これは先ほどからちょくちょく書いてますね。

そんな風にこの『天気の子』についての監督の思いや苦悩、さらに音楽だけでなく、ストーリーにおいても新海監督と一緒に作り上げてきたRADWIMPSのボーカル、野田洋次郎さんの解説が読めます!

 

これはファンであるなら是非読みたい所ですよね!

というか、ここがこの小説の本編というような方も多いかもしれません(笑)

 

 

 

 

 

4.まとめ

 

今回は小説版『天気の子』を買って良かったことについて書きました。

 

上には書いていないことですが、普通に本編を追うことに関しても、映画版とは違った趣があるのでそこも楽しめると思います!

 

この作品、あるいは監督のファンなら買って損はしない本でしょう!

是非、手に取ってみて下さい。

 

 
 
 

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