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自分の好きなことや得意なこと、オススメのものなどを紹介するブログ。

小島監督が愛したMEMEたちをストランドでさらに布教する

 

 

 

あなたには尊敬できる人がいるでしょうか?

 

 

 

 

恐らく多くの人にとって、尊敬できると声を大にして言えるような人は多くないのではないかと思います。

かく言う僕も少ないです。

ですが確かに尊敬、いや敬愛と言っても過言ではないほどの強烈な愛情を注いでいる方も存在しています。

そのうちの一人が小島秀夫さん、通称小島監督です!

 

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あえて言いましょう、僕は彼のファンの一人だと。(小島監督の作品でそのようなセリフを言うキャラクターがいます)

 

小島監督は日本を、いや地球を代表するゲームデザイナーで、Twitter、インスタのフォロワー数が最も多いゲームディレクターのギネス記録も認定されています。

 

コジマイズゴッド! コジマイズゴッド! コジマイズゴッド!

 

最近ではPS4ソフト『DEATH STRANDING』も発売しました。

 

 

 

そちらも、ゲームに関する賞を数多く受賞されていましたね!

 

 

で、この小島監督なんですが、自身の体の70%は映画で出来ているというくらいの映画好きということでも知られています!

なんでも、毎日1本は見ているのだとか。

そんな小島監督はなんと毎日本屋にも欠かさず行くようにしているそうです!

いや、時間管理えぐすぎるw

 

とまあ、このように小島監督は映画や本などの芸術への造詣が物凄く深い!深すぎる!

そんな小島監督なので、自分を形作った本や映画、文化を紹介する本である『僕が愛したMEMEたち:いま必要なのは、人にエネルギーを与える物語』が2013年に発売されています。

 

MEMEというのは進化生物学者リチャード・ドーキンスが提唱した概念で、生物的に継承する遺伝子(GENE)とは違う、文化や価値観などの遺伝子には受け継がれない情報の遺伝子のようなもの。

命が紡がれていくことで遺伝子は継承されていくのに対して、MEMEは人と人が繋がり語り継がれることで継承されていく。

 

そのようなものと思ってくれれば大丈夫ですね、まあほとんど小島監督の受け売りですがw

(この辺は小島監督作品のメタルギアソリッド2をプレイすれば分かりやすいです。)

 

 

で、その本が2019年に小島監督の近況や対談も含めた文庫本『創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち』として帰ってきたんですね! 

 

 

 

僕自身読んだ本や作品の紹介等していますが、当然小島監督のオススメする作品の方が説得力あります。

なので、この本を読んでいない方に向けて、いくつか小島監督の愛したMEMEをストランド(縄)で結び、僕が少し伝えていこうかと!

いや、ホントほっそ~い縄なんですけどね!ないよりはましかなという気持ちで!w

 

 

 

1.『そして誰もいなくなったアガサ・クリスティ―=著 青木久恵=訳

 
 
 
先ほど小島監督は毎日本屋に通うほどの愛読家と書いたのですが実は幼少期はあまり本を読まない方で、むしろ家族から心配されていたんだとか。
この『そして誰もいなくなった』を読んで、そんな本嫌いの小島監督が“いなくなった”のだそうです!
 
孤島に集められた10人の男女が、童謡の歌詞通りに1人ずつ密室で殺されていく。
犯人不在の連続密室殺人を解いていく本格ミステリー小説。
この小説が現代ミステリーと違う所は「社会派ドラマ」ではない所だと小島監督は語る。
 
もちろん、殺害動機はある。
ただ、その恨みや憎悪が後に遺るようなことはない。
あくまで謎解きやトリックに重きを置かれた「知的ゲーム」。
だからこの小説は非常に読みやすい。
 
その仕掛けに当時の小島秀夫少年も夢中になったとのこと。
 
小島監督は言う。
「殺害されたのは10人ではなく11人です
『誰もいなくなった』後に、実はもうひとり殺されていたのです
それは読者です
クリスティー女史に悩殺された被害者、それが僕なのです」
 
 
 
 
 
2.『シャドー81』 ルシアン・ネイハム=著 中野圭二=訳 

 

 

 

この小説は小島監督のオールタイム・ベスト小説で、これを超える物語には出逢った事がないとまで仰っています。

そこまで言うのなら、今回の記事に載せないわけにはいかないでしょう!

 

この小説は、ロスからホノルルへ向かうジャンボ機が、最新鋭の戦闘機にハイジャックされるというストーリー。

 

小島監督曰く、

「誰も思いつかないどころか、思いついても誰も手が出せない奇想天外のプロットを、ネイハムは緻密過ぎるほどのディテールを駆使して、完璧な作品に仕上げた

その証拠に、後にも先にもこのアイデアを真似たものは一つもない。」

 

どんでん返しとミスリードの連続。

純粋に、ミステリーとしても素晴らしい。

スリリングで痛快な本作の魅力は今も色褪せない。

 

 

 

 

 

3.『ミッケ!』シリーズ ウォルター・ウィック=著 糸井重里=訳

 

 

 

この『ミッケ!』はかくれんぼ絵本で、いうなれば『ウォーリーを探せ!』のように対象を見つける絵本です。

しかし、小島監督が言うにはこの『ミッケ!』は『ウォーリーを探せ!』とはまったくの別物だという。

 

『ウォーリー』は探す「正解の絵」が用意されている、間違い探しに似たゲーム本。

対して、『ミッケ!』は絵ではなく、「言葉」だけが提示される。

例えば「かえる」。

どんな「かえるなのか」?色は?大きさは?オモチャなのか?絵なのか?

それらを連想しながら、全部の「かえる」を見つけてしまうまで絵本の中を彷徨う。

自分の中の具体的な「かえる」像を持ち込むとかえって、見つからなかったりする。

先入観を捨てて、そこにある「かえる」を見つける、それが「ミッケ!」特有の面白さなのである。」

 

「今や、「ググる」だけでなんでも簡単に見つかる。

すべてが受動的に見つかる時代。

しかし、それでは本来の見つける喜びがない。

だからこそ、『ミッケ!』を勧めたい。」

小島監督は言う。

 

思えば、この『ミッケ!』シリーズが、僕の通っていた小学校の図書館にあって、当時夢中で友達と遊んでいた記憶があります。

まさか、小島監督があの『ミッケ!』をオススメしていたとは!

そして、そう考えると、

「あの小学校の図書館には実は多くの宝物が眠っていたんじゃないのか?

それに気づかず、大切なものを見過ごしたのではないか?」

そう思わずにはいられません。

 

これから出会う宝物は見逃さず“ミッケ”ていけるようにセンスを鍛えていきたいと感じますね!

 

 

 

 

 

4.JOY DIVISION

 

 「JOY DIVISION」とはマンチェスターが生んだ伝説のカルトバンド。

 

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1980年、念願だった全米ツアーの前日に、ボーカリストイアン・カーティスは自殺した。

 

小島監督JOY DIVISION の大ファンで、一番好きなバンドであり、一番大切なアルバムは2枚目のアルバム『クローサー』だそうだ。  

 

 

 

小島監督は幼少期から「孤独」に苦しめられた人生だという。

それは確かに、小島監督作品をプレイしたことがある人ならば感じられることだと思う。

スネークはその出生の経緯から誰とも共有できない苦しみを負った人間だったし、サムは分断された世界を戻すために奮闘する。

小島監督作品」と「孤独」は切っても切り離せないものと言ってもいい。

 

そんな小島監督が人生が辛くなった時、自分を見失いそうになった時、仕事で落ち込んだ時、必ずJOY DIVISION を聴くそうだ。

リラックスのためではない。

ストレス発散のためではない。

彼らの崇高でいて、危険な程に暗鬱な世界に陶酔する事で、自分を再確認する。

そのために。

 

小島監督は、

「僕にとっての JOY DIVISION は孤独や死への畏怖、ひいては鬱状態を共有する拠り所である。」

とまで語っている。

 

また、

「イアンのように若くして去り、永遠となるべきか?

あるいは生き永らえ醜態を晒しながらも闘い続ける様を見せるべきか?

どちらが真の伝説なのか?

どちらが真のヒーローなのか?

醜態を晒しながらも、生き続ける事、戦い続ける事。

それがイアンを失ったバンドメンバーと関係者、そして彼の死に強く影響を受けた僕らに唯一遺された道だろう。

それでも、わからなくなる。

だからこそ、僕は25年間、 JOY DIVISION を聴き続けている。」

とも。

 

そんな小島作品に多大な影響を及ぼしたであろう JOY DIVISION

興味のある方は、一度聴いてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

5.『2001年宇宙の旅』 スタンリー・キューブリック=監督

 

 

 

小島監督は大の映画ファンということを前述しました。

ならよくある疑問として、

「あなたにとって一番の映画はなんですか?」

そう小島監督に質問したとしたら?

その答えがこの『2001年宇宙の旅』です。

 

小島監督がオールタイムベスト1というこの映画。

小島監督が「完璧なる創作物」とまで言うこの映画は何が凄いのか?

 

曰く、

「僕の中で「2001年」は単に映画というだけではない。

体験そのものである。

無宗教だった僕はこの映画で宇宙と出逢い、新しい神の概念と出逢い、そして物創りの神と出会った。

凄まじい衝撃と知的興奮にうち震えた。

どこを観ても、何回観ても、それが人の手による創作物とは思えなかった。

抽象的であり、科学的。

難解であり、シンプル。

どこまでも完璧であるが故、どこまでも未完成でもある。

映画であり、映画ではない。

後にも先にもこんな映画と出逢った事はなかった。

映画を超越した存在だった。」

とまで語っています。

 

初公開は1968年。

当時この映画が撮れたことは確かに驚きです!

僕もちょっと前に観ましたが、今見ると現代の映画との違いにビックリしますね。

途中で休憩の時間があったり。

 

ただ、それだけにはとどまらない、「あの当時だから」という文言では片づけられないほどの作品であることは確かです。

現実の世界は2001年をとうに超しました。

しかし、この映画における「2001年」の技術や未来感には全く追いついていません。

 

もう50年も前の作品ですが今でも、いや今だからこそ観る価値が増している作品と言えるでしょう!

 

 

 

 

今回は5つの小島監督の愛したMEMEを紹介しました。

当然、『創作する遺伝子』にはもっとたくさんの作品が紹介されています。

50個ほどでしょうか。

 

もし、小島監督のオススメするものをもっと知りたい!という人は是非、『創作する遺伝子 僕の愛したMEMEたち』を買って読んでみて下さい!

 

 

 

僕もこの本に書いてあった作品を一通りチェックしていこうかなと思っています!

また、「こんな作品もよかったよ!」、「これも物凄く良かった!」というようなものがあれば是非教えてもらえるとありがたいです!

 

小島監督だけじゃなく、僕を取り囲む全てのMEMEを、結んできたストランドを、また別の方に別の形となって繋げていけたら、これほど嬉しい事はないと感じます。

 

 

 

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