「あなたは今やりたいことがやれていますか?」
このように質問されてあなたはどう思いますか?
「何かやりたいけど、何がしたいのかがわからない」
「そもそも私にはそんなに夢中になれるものがない」
今この記事を読んでいるということは、そう答えてしまうのではないでしょうか?
そういうあなたにまず言いたいことは
「あなたはやりたいことがないのではなく、やりたいことの正しい見つけ方をしらないだけ」
ということです。
今回は自分が本当に「やりたいこと」の見つけ方について解説していきます!
少しでも人生が楽しくなるための一助になれば幸いです。
また、この記事は八木仁平さんの『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』を元に作成しています。
気になった方は是非読んでみてください!
「やりたいこと」探しを妨げる5つの間違い
まず初めに「やりたいこと」を探そうとする人が陥ってしまいがちな5つの間違いを紹介していきます。
自分がもし当てはまっていたら、一度思考をクリアにしてみましょう。
1.「一生続けられること」でなければいけない
「やりたいこと」を見つけようとしている人の中には「一生続けられるほど好きなことを探そう」と考える人が結構多いです。
しかし「やりたいこと」を見つけようとしている段階で、ここまで強烈に思えるものに出会えることはまずあり得ません。
なぜならそれほど興味があるならすでにやっている場合がほとんどでしょうし、そもそも何年も何十年も興味を持続すること自体かなり難しいことだからです。
ですがそんな人に知ってほしいのが、今の20代の人は50%の確率で100歳まで生きるとされている上に、年々社会の変化が早まっている現代において、ひとつのことに拘り続けるのは危険だということです。
そんな今の時代は「今やりたいことを全力でやる」のが正解です!
もし他に「やりたいこと」ができたらサッと分野を変えるのも全然大丈夫。
その時に学んだことは別の分野でも必ず役に立つでしょうから。
一番危険なのは「やりたいこと」が何もなく、漠然と毎日を過ごしてしまうことです!
2.やりたいことを見つけた時には「運命的な感覚」がある
「やりたいことを見つけた時には運命的な感覚があるから自然と分かる」
この意見が「やりたいこと」探しを妨げる原因になっていることも多いです。
というのも「運命的な感覚がないってことは自分のやりたいことではないんだ」となってしまうからです。
しかし「やりたいこと」のほとんどは「ふ~ん。まあ面白いかもなー。」くらいで始まることが多いです。
それを仕事や趣味など自分なりに向き合っていくことで、徐々に自分の血肉となっていくわけです。
それが分かっていなければ「運命的なやりたいこと」を探し続けてあれもこれも中途半端、転職を繰り返すジョブホッパーになってしまいます。
別に転職自体は悪い事ではありませんし、今の時代ではむしろ積極的にやるべきことです。
しかし「なぜ転職するのか?」を深堀りするべきであり、「どこかに良いことだらけの天職がある」という理想をもつのは危険です。
実践するべきは「運命的なやりたいことを見つける」ことではなく、「能動的に自分でやりたいことを作っていく」ことなのです。
3.「人のためになること」でないといけない
「やりたいことは人のためになるような立派なものじゃないといけない」
こう思っている人も多いです。
しかしこう思ってしまっている人は自分の「やりたいこと」が見つかったとしても「これがやりたい!」と周りの人に言うことができません。
なぜなら本当にやりたいことが社会のためにならないということは往々にしてあるからです。
ですが「やりたいこと」を考える時点では、それが人の役に立つかどうかなんてどうでもいいことです。
というのもあなたが興味をもったなら、それに興味を持っている人も他に大勢いるハズで、その人たちに向けてアプローチすることで必ず仕事になるからです。
そして仕事になるということは価値を感じてくれているということなので、自分の「やりたいこと」をし続けた結果として人のためにもなります。
無理矢理自分を押し殺して「人のために頑張るんだ」という自己犠牲の精神では、いつか辛くなってやり続けることができなくなります。
反対に自分がストレスなく続けられると、長期的に多くの人を助けることに繋がるのです。
なので最初から「人のためになる立派なこと」を探すのは、誰にとっても良い行為とは言えないでしょう。
4.見つけるには「たくさん行動する」しかない
「やりたいことが分からないならとにかく行動してみるしかない」
という言葉をよく耳にしますが、これもいいアドバイスとは言えません。
なぜならあまりに選択肢が多く、それこそが「やりたいこと」が見つからない原因の大半だからです。
それを示したこんな実験があります。
スーパーの試食でジャムを24種類用意すると、試食して購入をした人はたった3%しかいませんでした。
ところが、そのジャムの種類を6種類に減らしたところ試食して購入した人の割合は30%まで増加したのです。
つまり人は選択肢が多すぎると「選択しない」という選択をするのです。
ではどうすればいいのかというと、自分の「選択基準」を磨くことです。
「やりたいこと」を見つけたい人は、
「自分はどういうものが好きなのか」
「どういうことがやりたいのか」
そういった自分の中にある基準を明確にしていき、多すぎる選択肢の中から絞っていく作業が必要なのです。
5.やりたいことが「仕事」にならない
「やりたいこと」を見つけようとするときの最大のハードルが「やりたいことが仕事にできない....」という考えです。
しかしそのように考えていては「やりたいこと」は見つかりません。
そんな人に覚えてもらいたいのが
・「やりたいこと」は自分の中にある
・「やりたいこと」の実現手段は社会の中にある
ということ。
例えば、会社の先輩に「私のやりたいことってなんでしょうか?」と訊いても、その先輩が答えを知っているわけはありませんよね。
変な顔をされて終わりです。
しかし「歌の仕事をしたいのですが。どうすればいいでしょうか?」という訊き方なら、何かしらアドバイスをくれるかもしれませんし、歌を仕事にしている人を紹介してもらうことだってあるかもしれません。
つまりやりたいことが見つかった後に、それをどう具体的に仕事にしていくかを考えるのが正しい筋道であり、「やりたいこと」探しの段階で実現手段までセットで考えるべきではないのです。
「本当にやりたいこと」は「好きなこと×得意なこと×大事なこと」で考える
「やりたいこと」探しを妨げるバイアスを解いたところで、次に疑問に思うのが
「じゃあその『やりたいこと』ってどうやって見つけるの?」
ということですよね。
それは「好きなこと」と「得意なこと」と「大事なこと」の3つの柱で考えることで見えてきます。
「好きなこと」はその名の通り好きなことです。
「自分の情熱のある分野」と言い換えてもいいかもしれません。
「自分には好きなものがない」
という人もいると思うので、そういった方は
・興味があってもっと知りたいと感じる
・関わるだけで面白いので「これが本当に仕事でいいの?」と感じる
・「なんで?」「どうすれば?」のような問いが沸いてくる
などの興味を感じる分野がなんなのかを考えてみると分かりやすいでしょう。
ふたつめの「得意なこと」は「自然と人よりも上手くできて、やっていて苦なく心地よいこと」です。
つまりここでは「努力して得たスキル」ではなく「才能」や「性格」、「特性」と呼ばれるものを指します。
これも「自分にはそんなものない...」と思う場合は
・やっていると自分でいられる感覚がある
・仕事じゃないのに自然とやっている
・他の人に対して「なんでこんなことができないの?」と思う
などの感覚になるようなことだと思えば分かりやすくなるでしょう。
そして最後の「大事なこと」は「価値観」のことです。
これが実は最も大切なことです。
なぜならこれまでの「好きなこと」や「得意なこと」は複数あったり、替えがきくのに対して、この「大事なこと」は生き方や人生のスタンス、つまり自分の人生の基盤を表すものだからです。
また、この「大事なこと」は「好きなこと」や「得意なこと」とは明確に違う点があります。
それはこれまでの2つは行動だったのに対して「大事なこと」は状態を示すということ。
例えば「自由に生きたい」「人に優しく生きたい」「安心して生きたい」「穏やかに生きたい」「夢を追いかけていきたい」などが一例です。
これを仕事で当てはめると、仕事が上手くいっていてめちゃくちゃ忙しい場合、もし自分が「本当は自由な時間が欲しい」と思っているなら、それは自分に合っていない働き方ですよね。
ですが「仕事こそが自分の人生で一番大事!」と思っているなら、その働き方は理想となります。
このように「好きなこと」と「得意なこと」と「大事なこと」の3つが合わさり、「自分の好きなことをストレスなく継続していけて、かつその状態が自分の価値観に合っている目標」こそが自分の「本当にやりたいこと」というわけです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自分の「やりたいこと」が明確になると、周りの雑音に惑わされることなく自分の目標に突き進むことができるようになります。
そして自分の「やりたいこと」に没頭することができたとき、最高の人生がスタートするのです。
何かあれば
までどうぞ!