(◍•ᴗ•◍)v

自分の好きなことや得意なこと、オススメのものなどを紹介するブログ。

これからの時代で最も大切な「美意識」を磨く方法

 

今の時代はかつてないほど社会の変化が激しいと言われています。

そんな現代で

 

「なにを目指せばいいか分からない」

「どんな能力を身につければいいか分かると楽なのに」

 

こう思う人は多いと思います。

そんな人たちに言いたいのが、これから本当に必要とされる能力は「美意識」である、ということ。

 

今回はなぜこれからの時代は「美意識」が必要になるのか?

そしてその「美意識」を鍛えるためにはどうすればいいのかを解説していきます。

少しでもこの厳しい時代を切り抜けるためのヒントとなれば幸いです。

 

また、この記事はポーリーン・ブラウンさんの著作『ハーバードの美意識を磨く授業』を参考に作成しています。

さらに詳しく知りたい人は是非読んでみて下さい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.全産業のファッションビジネス化

 

なぜこれからの時代「美意識」が必要なのかを理解するには、現代の産業に起こっている変化を知る必要があります。

 

ノーベル経済学賞を受賞したロバート・ウィリアム・フォーゲルは「世界中に広まった豊かさは、全人口のほんの一握りの人たちのものであった自己実現の追求』を、ほとんどすべての人に広げることを可能にした」と指摘しました。

 

この『自己実現の欲求』とは心理学者エイブラハム・マズローが提唱した欲求5段説のうちのひとつで、彼は

 

1.生理的欲求

2.安全の欲求

3.社会的欲求

4.承認欲求

5.自己実現の欲求

 

の順番に人間の欲求の種類が変わっていくと提唱しました。

 

そして現代では下の階層の欲求はほぼクリアされてきており、より高い階層の欲求を満たそうとするのがスタンダードになっているのです。

そんな現代社会では全ての消費されるものはファッションになっていきます。

 

例えばIT会社であるアップルも、もはやファッションの会社と言っても過言ではないかもしれません。

 

なぜなら、アップルが提供している最も大きな利益は「アップル製品を使っている自分」という自己実現欲求の充足であり、さらには「アップルを使っているあの人は、そのような人だ」という記号だからです。

 

それ以外で言うと「食事」という行為も、一見最も基本的な「生理的欲求」に思えます。

もちろんその側面も含まれますが、今や「高級料理を食べているグルメな自分」「体にいい食品を食べている自分」「好きな食品にこだわりを持っている自分」など、自分を表現する手段にもなっています。

 

このような社会では「正解を出せる人」ではなく、「新たな問題に気づける人」が求められるようになります。

そしてその問題に気づき、あるべき姿を構想するためには他ならぬ「美意識」が必要なのです。

 

 

 

2.人工知能と仕事を奪い合う

 

さらに言うと人工知能の驚異的な成長も「美意識」が必要になる理由のひとつです。

 

「将来、仕事がAIに奪われるかもしれない...」

 

このような話題が度々出てきますが、ほぼ間違いなくこれは現実になります。

ですが人工知能にも苦手な分野があり、それは当面の間、人間が行うことになるでしょう。

そしてそれこそが「将来、AIに奪われにくい仕事」となります。

 

1997年、チェス界のスーパースターだったガルリ・カスパロフを、IBMスーパーコンピューター「ディープブルー」が破りました。

 

そしてそれから約20年後の2016年、グーグルが開発した囲碁プログラム「AlphaGo」が世界トップクラスの棋士である韓国のイ・セドル九段を下しました。

 

これらのニュースは「多くの知能労働がAIに取って代わられるのではないか」という恐怖をさらに増幅させることとなりました。

 

しかし、こんなに圧倒的な知的パフォーマンスを発揮する人工知能が、未だに「センスの悪いアマチュア以下」程度のレベルに留まっている分野があります。

それは音楽や絵画などの芸術的な表現を必要とする分野です。

 

今日、グーグルや様々な研究機関が人工知能に音楽を作らせる、あるいは絵を描かせるという研究をしていますが、審美眼を持った大人の鑑賞に堪える水準のものは一切なく、トップクラスのアーティストに比肩するものを生み出せる兆しは全くありません。

 

このことから「将来、AIに奪われない仕事は何か」という問いに対しての答えは、「創造的要素がある仕事」なのは明白でしょう。

そしてそのために必要なのは人間的な感性、つまり「美意識」なのです。

 

 

 

3.「なぜ、それに惹かれるのか」を追求する

 

ではその「美意識」はどのようにして鍛えるのか?

これが次に気になることですよね。

 

答えは端的に言うと「自分の感覚を深堀りして追求する」ことです。

そしてそれをしやすくするための3つの方法を紹介します。

 

ひとつめは自分の「愛着のある品」は何か、そしてその理由は何かを考えてみること。

 

強い魅力や親近感、好感を持っているものに対して「なぜ自分がそう思うのか?」を考えることで特定の品との「感情的な結びつき」を発見し、探索することができます。

 

参考までにハーバード大学の学生にこの質問をしたら、約75パーセントの人がファッションアイテム(衣類やシューズや宝飾品)を挙げたようで、どうやら人は車や技術装置、電気機器よりも、こうした身近で小ぶりな所有物に思い入れを抱きがちなようです。

 

あなたはどうでしょうか?

 

ふたつめは逆にあなたにとって「目障りな品」は何か、そしてその理由を深堀りしていくことです。

 

また、この「目障りな品」は「愛着のある品」と同じで、今でも所有していて、かつ定期的に使っているものを挙げてください。

 

つまり「愛着のある品」とは対照的に、苛立ち、わずらわしさ、嫌悪感といった否定的な気持ちを引き起こすものの、それでもそのものの機能は役立てているもの。

そんな品を思い浮かべて、なぜそのような気持ちにさせられるのかを考えてみてください。

 

これも同じくハーバード大学の学生に質問したところ、「愛着のある品」の課題の時よりも多種多様なアイテムを挙げました。

衣服や靴などのファッションアイテムを選んだのは4割にも満たず、携帯電話、パソコンなどの電子機器は約25%の学生が「目障りな品」だと選びました。

 

つまり「愛着のある品」よりも「目障りな品」は「それなしではいられない」と感じるアイテムが選ばれやすい傾向にあるようです。

 

最後はあなたの「スタイルアイコン」は誰か、なぜその人に惹かれるのかを考えてみてください

「スタイルアイコン」とはスタイルのお手本とする人、そうなりたいと強く憧れる人のことです。

 

この際重要なのは、

特定の人物がアイコンとして頭に浮かぶのはなぜなのか?

その人のどの側面が自分のスタイルに最も影響を与えたのか?

など熟考することです。

 

興味深いことに100%の学生が「同性のアイコン」を選び、約9割の人が現在活躍中の人物を選びました。

そしてその中の8割がハリウッドセレブやミュージシャンなどの著名人を選び、身近な人物や、さほど知られないインフルエンサーを選んだのはほんの2割だけでした。

 

あなたは誰かが浮かぶでしょうか?

 

 

これら3つの方法で「美意識」を磨こうとするときのポイントは、あなたが感じたことを突き詰めていくことです。

 

トレンドを追いかける人

独特のスタイルを追いかける人

スティーブ・ジョブズのように見た目よりも機能を重視する人

 

様々な価値観があると思いますが、どのようなスタイルでも構いません。

要はあなた自身のスタイルを磨く方法を見極め、マスターすることが自分の審美眼を養い、美意識を磨いていくことにつながっていくのです。

 

 

 

何かあれば

しょう (@sho2019blog) | Twitter

までどうぞ!