あなたは孔子を知っていますか?
中学生や高校生の頃に見たことがあるのではと思います。
子曰く~みたいな感じで始まる文章を。
その子が孔子の事を指します。
孔子は約2500年前の思想家で、儒学の始祖であるとされています。
なので、数々の名言を残しているのですが、それが現代にも通用するものばかりなんですよね。
2500年前から現代まで通じているという事は、それなりに普遍性があるのではないかと僕は思うわけです。
なので今回はそんな孔子の名言を5つ紹介します!
少しでもあなたの人生のヒントになれば幸いです。
1.子曰く、人の己を知らざることを患えず、人を知らざることを患う。
(人が自分の価値を知ってくれないことを気にかけるよりも、自分が人の価値を知らないことを気にかけるべきだ。)
多くの人は自分を認めてもらいたいと思います。
自分には価値があるのだと。自分には力量があるのだと。
確かにそのようなことはありますし、自分が蔑ろにされてしまうのは悲しいものですよね。
しかし、孔子はそれよりも、他人を理解できずその価値を認められないことの方が気を付けるべきだと言っています。
自分が認められないことを嘆くのではなく、価値とは何なのかを考え、認められるだけのことをしようと努力するべきということでしょう。
2.子曰く、巧言令色、鮮なし仁。
(口先のうまい人や、見かけばかりのものにロクなものはないよ。)
口先がうまく見栄えもよければ、一見世の中を上手にわたっていけそうな気がします。
しかし、結局この言葉で孔子が言いたいことは外見よりも中身を大事にすべきということでしょう。
あなたの周りにもいるのではないでしょうか?
外面だけを気にしているような人が。
中身が伴ったうえで、外見に気をつけるならいいですが、外見だけを気にして中身がないということがよくあるものです。
孔子は「仁」、つまり他者を思う心が人に最も大切なものであるとしています。
そして「外見だけを気にする人は、仁がかけている場合が多い」とも言っています。
僕たちもそうならないように気をつけていきたいですね!
3.子曰く、徳は孤ならず、必ず隣あり。
(徳のある者はけっして孤立することはなく、必ず仲間が現れるものだ。)
品性や人格が優れた人のことを「徳が高い」といいます。
どんなに権力等があっても人が良くなければ、真の仲間や協力者はできないものです。
さらに孔子は、「徳のある者は孤立して埋もれたまま終わることはない」とも言っています。
もしあなたが今、ひとりだと思っていたとしても、正しい行いをしていれば必ず仲間が現れるから心配するなという事でしょう。
とても励まされる言葉であり、正しい行いを続けなければと背筋を伸ばしてもらえる言葉です。
4.子曰く、歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るる事を知る
(寒さのきびしい季節になって初めて、松や柏が緑の葉を枯らさぬことのすごさがわかる。)
松や柏は、周りの木々が生い茂っているときは目立たない存在です。
しかし、厳しい寒さがやってきて、周りの木々の葉が枯れていくのに対して、その寒さに耐えてなおも緑の葉をつけるのです。
その時に初めて、松や柏のすごさに気付くということです。
人もまた逆境にこそ真価が発揮されるものです。
そんな時でも、揺るがぬ強い意志を持つことの大切さを語ってくれています。
5.子曰く、君子は諸れを己に求む。小人は諸れを人に求む。
(人格者というのは、責任を自分に求める。ちっぽけな人間は責任を他人に押し付ける。)
これは人格者とはなんたるかを言っているとともに、どうすれば成長できるのかを語っている言葉であると思います。
自分に責任を負うと聞くと、マイナスなイメージが湧くかもしれません。
ですが、悪い事ばかりではありません。
自分に責任を負うと、自分の行動を気にかけます。
つまり、なんのためにそれをするのか?そして何がおこるのか?を考えるのです。
自分に責任がないのなら、なんとなくで済ましてしまうことが多いと思います。
しかし、そのように大して考えていないのなら、そこからの学びは少なくなってしまうでしょう。
人は責任を負うような厳しい状況に向き合う事で、大きく成長していくものなのでしょう。
今回は孔子の名言を5つ紹介しました。
もちろん、2500年前と今では何もかもが違います。
しかし、孔子の言葉には現代を生きる僕たちを感心させられる力があります。
そこには、人間には変わらない部分があると感じざるを得ません。
きっとこれから先も変わらず、教訓としてよい言葉なのだろうと思います。
孔子の名言はまだ沢山あるので、また紹介しようと思います!
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