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自分の気持ちを正しく伝えるふたつの方法

 

人間は一人では生きていけません。

それは医師や建設業、料理人などの職業的な面でもそうですし、友達や家族など精神的な面でもそうです。

 

しかし一方で、転職や退職の理由の第1位は「上司や経営者が気に入らない」ですし、離婚の原因の第1位は「性格の不一致」と、その人間関係に悩ませられるのもまた事実です。

 

ベストセラー本『嫌われる勇気』で話題になった「アドラー心理学」ではあらゆる悩みは人間関係に行きつくとさえ述べています。

 

 

 

一度は他人にこう思ったことがありませんか?

 

「なんであの人は分かってくれないんだろう」

「こんなに言ってるのに理解できないなんてアホなんじゃないか」

 

と。

 

もちろん、そういう感情になるのは分かります。

ですが他人を変えるのはとても難しいことです。

 

それよりは自分の伝え方を改善する方がイライラも減るし、効率も良くなります

 

ということで今回は、人に物事を伝える際にやるべきふたつのことと、やってはいけないことを紹介していきます!

 

また、この記事は柿内尚文さんの著作『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』を参考に作成しています。

興味がある方は是非読んでみてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

1.大切なことは繰り返し伝える

 

「あんなに丁寧に教えたのに覚えていないのか」

「この前ちゃんと言ったじゃん!」

 

あなたはそのようなことを言われた経験はあるでしょうか?

言われた方は非常に悲しい気持ちになったり、腹が立ったりしたことでしょう。

 

ですが、人間は忘れる生き物です。

エビングハウス忘却曲線」という、人間がどのように忘れていくかを表したグラフがあるのですが、それによると人は何かを記憶した時

 

・20分後には約42%忘れる

・1時間後に約56%忘れる

・約9時間後には約64%忘れる

・1日後には約66%忘れる

・2日後には約72%忘れる

・6日後には約75%忘れる

・1か月後には約79%忘れる

 

ということが分かっています。

 

例えば先輩から仕事の説明を4人の同僚と一緒に受けたとします。

 

そして昼休憩を取った後にその仕事をこなそうとする場合、先ほどの説明を約50%も忘れているわけですから、単純に考えると4人中2人があのような言葉をかけられる可能性があるわけです。

 

というわけでこのようなことは当たり前に起こることであり、それを言われた人達が「本当に自分はダメな奴なんだ...」と落ち込む必要は全くないわけです。

 

そしてそれと同時に自分の話もまた、そのように忘れられていることが当たり前ということです。

 

なのであなた自身も相手に物事を伝える時には、先ほどのような言葉を投げかけるのではなく、事前に忘れていないかを確認してあげたり、何度も定期的に伝えるなどして、相手の記憶に残りやすい行動をしてあげることが大切です。

 

 

 

2.ファクトとメンタルは切り離して伝える

 

「伝える」を考える時に見落とされがちなのが「伝えるは2つに分かれる」ということです。

 

ひとつは「ファクト(事象・事実)を伝える」こと。

そしてもうひとつは「メンタル(感情)を伝える」ことです。

 

この2つがごちゃごちゃになっていることがあります。

例えば上司が部下のミスに、

 

「なんでちゃんと報告しなかったの?そのせいでトラブルが大きくなったじゃないか!」

 

と伝えた時。

 

この時、上司側の気持ちとしては部下に「次は報告して二度と同じ失敗をしないように」という思いだったとしても、部下はその思いを汲み取ることができるでしょうか?

 

「トラブルが大きくなったじゃないか!」というメンタルの言葉の印象が強すぎ

 

「ただ上司は怒りたいだけ」

「マウントを取りたいから怒っている」

 

と感じてしまい、「なんでちゃんと報告しなかったの?」というファクトの言葉を素直に聞くことが出来ないかもしれません。

 

もうひとつ例を挙げましょう。

彼女が彼氏に

 

「ねぇ、聞いてよ。今日会社で酷いことがあったの。私のやったことじゃないのに、ミスを私のせいにされたのよ。信じられない。」

 

と相談したとします。

それに対して彼氏は

 

「そういうことが起きた原因はお互いのコミュニケーション不足にありそうだね。今後はコミュニケーションを増やしたらどうだろう?」

 

と返しました。

そしてこの彼氏の言葉は彼女に全く届きませんでした。

 

どうでしょうか。

実際にこのような経験をした方もいるのではないでしょうか。

 

彼女が伝えたかったのは「ひどいのよ」というメンタルの部分に対する共感が欲しかったことでした。

 

それに対して彼氏は「私のやったことじゃないのに、ミスを私のせいにされた」というファクトに対する回答をしたことによって、このズレが生じたわけです。

 

特に日本人は話の内容と人格を一体化させやすい傾向があるとされていて、そのせいでディベートがうまくできない、議論がケンカになることも多いようです。

 

なのでそうならないように伝えるときは「ファクトメンタルを分けて伝える」。

これを意識するだけで格段に自分の思いが伝わりやすくなります。

 

 

 

3.「怒る」と「不機嫌」は「伝わらない」を生む

 

ここまでで正しく伝わるためのふたつの大切な要素を紹介しました。

今度は逆にこれだけはやらない方がいいことを紹介します。

 

それは「怒る」「不機嫌」「怖い」などの感情を交えて伝えることです。

想像してみて下さい。

 

話を聞いている相手が、怒りながらぶつぶつとあなたに相談をしてきたとしたらどう思いますか?

 

そんな状態で話して来たら、あなたは嫌な感情をベースに情報を受け取ることになり、受け取った情報それ自体を否定的に捉えがちになることでしょう。

 

さらに嫌な感情に意識がいくので肝心の情報の中身にあまり意識がいかず、結果的に「伝わりません」。

 

もちろん、人間なのでイライラする時もあるし怒りたい時もあります。

ですが怒るのが目的ではなく「伝える」のが目的の場合、それらは抑えた方が伝わる可能性が高くなります

 

じゃあ怒りや不機嫌な感情がわいてきた時はどうすればいいのか?

その対処法もふたつ紹介しておきます。

 

ひとつは怒っている自分や不機嫌な自分を客観的に認識すること。

 

「あれ、今私怒っているな」

「あ、今の僕は不機嫌だ。思ってもないことを言うかもしれない。」

 

このように自分の状態を客観的に捉えることで、一度冷静さを取り戻すことができます。

 

そしてもうひとつの方法は「3秒深呼吸」をすることです。

というのも怒りがわいている時は脳が酸素不足になっている可能性があります。

 

そんな時は深呼吸を3秒することで脳に酸素を送り、また冷静さを取り戻すきっかけにすることができます!

 

 

 

4.まとめ

 

人と人のコミュニケーションに絶対の正解はありません。

それはそれぞれ性格や感じ方、辿ってきた歴史が違うからです。

 

ですが上手くいくための本質は変わりません。

「相手のことを想い、ちゃんと伝わりやすい状況で伝える」

 

その気持ちをもって、今回紹介した3つのポイントを意識してみてください!

 

 

 

 

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