back number の『アイラブユー』100点取りました!
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』の主題歌に起用されている、back numberの新曲ですね!
back numberということでラブソングなのは変わらないですが、今回は実った恋をゆっくり育む曲となっています。
実っているのに「やったー!嬉しい!」とかじゃなくて「自分はダサいけど、頑張って幸せにできたらいいな...」的な雰囲気がback numberらしくてサイコーですね!
そんな『アイラブユー』の特徴は
・音域がかなり広くて音程も結構揺れる
・最高音がそこまで高くない代わりに低音がエグい
・リズムは比較的ゆっくりだけど、不規則で合わせるのが難しい
の3つです。
back numberの曲といえば「音程が高い」というイメージがありますが、この曲はそれほど高くありません。
にも関わらず音域の広さは他の曲よりも広いので、低音がヤバいことになっています。
それにリズムもゆっくりで、一見すると簡単に思えますが、伸ばすところやタメるところが非常に覚えにくくて難しい。
という具合に、パッと聴いた限りでは歌いやすい印象を受けますが、実際に歌ってみるとだいぶ厄介な曲だと感じました。
高音で困らないことを考慮しても「難しい曲」と言って間違いないでしょう。
ということで今回はback numberの『アイラブユー』の解説をしていきます!
少しでも参考になれば幸いです。
また、採点の基本的な解説は省いていくので、それを知りたい方はこちらをどうぞ
解説
初めに言っておきますが、あくまで点数をとるための解説です!
歌がうまくなるための解説ではありません。
ご了承ください!
※赤字はマイクを近づける箇所、青字はビブラートをかける箇所、緑字はロングトーンをかける箇所になっています。
マイクを近づける箇所とビブラートをかける箇所が重なっている場合は紫字、マイクを近づける箇所とロングトーンをかける箇所が重なっている場合は茶字になっています。
1番Aメロ
こうえんのおーちばぁーがまっ て~
とーびかたをーおしえーてくれーてーいーる~
しーんせつにー どーうもー ぼくもそんなふーうにー
かーろーや~かでいらーれたらぁぁ~
最初にキーの話をしておくと、3〜5つくらい上げると他のback numberの曲と同じような音域になります。
特に女性の方など、低音が出づらい場合はそれを目安にキーを上げてみるといいでしょう!
で、このAメロの話に入っていきますが、ここはリズムも音程もこの曲の中ではかなり歌いやすいところです。
とはいえ「この曲の中で」というだけなので、難しいところも当然あって、まずひとつめは2行目最初の「とーびかた」の音程です。
2行目は毎音ほぼ音程が変わっていくので、最初の「とーびか」まで音程が変わらないのが逆に難しくなっています。
感覚としては伸ばす音を歌うような感じでいるといいと思います!
ふたつめのポイントは同じ2行目の「くれーてー」の「てー」の音程です。
ここは2音と、他と比べて音程の変わる幅が大きいのでグッと低く入る意識で歌いましょう。
「え?音程の変化の幅で言うんならその後の「いー」の方が大きくない?」
と思う方もいると思いますが、ここまであからさまに変わる音程は意外と大丈夫だったりします。
逆にこういう、流れの延長線上にある音程の方がミスしやすいので気をつけてください!
そして最後は4行目の「かーろーや〜か」のビブラートです。
このようなリズムの途中でかけるビブラートは難しいですし、実際僕も本当はあんまりかけたくありません。
ただ、この長いバーをそのまま全部伸ばしてしまうとロングトーンの判定をもらってしまうので、それを避けるためのビブラートです。
それか、この長いバーを途中で区切っても大丈夫です。
例えば「かろやー か」という風に少し伸ばして早めに切るのです。
そうすればロングトーンの判定はもらいませんし、音程も合っているなら問題なく評価されます。
ロングトーンの判定を何回ももらうのは避けたいので、このどちらかを使うのがオススメです!
1番Bメロ
よこぎっ たねぇーこに ふあんをーうちー あけーながら
ぁーあぁ きみにーあいーたくーなるー
Bメロはやっぱり最後の「きみにー...」の低音がポイントですね!
というのも前の「あぁ」から約1オクターブ半も低くなっていて、こんな下り幅は滅多に見られるもんじゃありません。
「え?さっきは音程があからさまに変わるところは簡単って言ってなかった?」
って感じですが、こんなに変わるなら話は別です!w
それに高くなるんじゃなくて低くなる音で、こんなに変わる音程にほとんどの人は慣れていないのも難しいポイントですね。
幸いなことに一瞬だけ音と音の間に隙間があるので、そこでモードを切り替えるというか、低く歌う意識に変えて歌うといいでしょう!
実際に合わせられるかどうかは練習あるのみです!
それ以外ではふたつのポイントがあって、ひとつは1行目の「ねぇーこに」の「ぇー」の音程です。
ここは「ね」を一瞬前の「た」と同じ音程で歌った後に「ぇー」と、母音を重ねて音程を変える必要があります。
「ねー」と伸ばすと地味に音程ミスになるので気をつけてください。
そしてもうひとつは「ふあんをーうちー あけーながら」のリズムです。
絶妙なタイミングで伸ばす音が挟まれているので、うろ覚えだとだいぶ危険です。
しっかり原曲を聴いて覚えておきましょう!
あと直接この曲の難しさには関係ないのですが、この曲は音程バーが結構見づらいです。
というのも音程バーは見やすくなるように基準となる音程を設定して、そこからどれだけ高いのか、低いのかをバーが表します。
ただ、この曲は音域が広い上に基準となる音程が変わりすぎて、音程バーを見ただけでは高いのか低いのかが分かりづらくなっています。
例えばAメロの3行目の「しーんせつにー」のところと、このBメロの最初の「よーこぎっ」は音程バーを見る限りでは後者の方が低く見えます。
が、実際の音程はBメロの方が全然高いのです。
という具合に音程バーを見て判断するのは若干やりづらいので、しっかり原曲を聴いて音程の感覚を覚えておくことが重要です!
1番サビ
どんなーこーとーばがーねーがーいがーけーしーきがー
きみをえがーおに しーあぁーわせぇにーするだろ~
ちーずなーんかーなーいーけどーあーるーいてーさーがーしてー
きみに~ わたーせたーらいい~
サビはリズムがシンプルで、音程もそこまで無茶苦茶高いわけでもないのでBメロに比べると割と歌いやすいところです。
ただ、これまでより音程が揺れるという難しさがあって、それが最も特徴的なのが2行目の「しーあぁーわせぇにー」のところです。
ここの「あぁー」と「せぇ」は、Bメロの「ねぇーこ」と同じように母音を重ねて音程を変える必要があります。
そのせいで思ったより音程が忙しく変わっていくので、あらかじめ上の音程バーを確認して、どんな感じで歌うかをイメージしておくといいと思います!
それ以外のポイントは、1行目の「ねーがーいがー」や、3行目の「あーるーいてー」などの裏声ですね。
ここは『水平線』のAメロのような、裏声を使っている割にはそんなに高くない音です。
地声で高く歌っても全然出る範囲なので、裏声が苦手な方はそっちでも全然大丈夫です。
実際に歌ってみてやりやすい方を選んでみてください!
あとこれは難しいところというわけではありませんが、最後の「い〜」の音程の変わり方がだいぶ特殊だな、と。
普通は低くなると思うのですが、こういう変化球がこの曲の覚えにくさの一端を担っているのでしょうね!
2番Aメロ
ぐうぜんとうーんめいのーちがいは~
きーみのかおーにーかーいーてーあーぁーって~
じーんせいのー いーみはー
いつかきみがくーれたー あーめーの~なかにはーいっ てたーぁ~
1番と同じように歌えば大丈夫です!
2番Bメロ
きみのーまわぁーりに うーかんーだもーのにーふれて
ぇーあぁ なにをーつくーれるーだろ~う
ここも基本的には1番と同じように歌えば大丈夫ですが、最後の「なにをー」の「な」の音が1番より高くなっているので、そこだけ気にすればOKです!
2番サビ
どれもーさーさーいでーたーよーりないけーつーいでー
ぼくのせかーいの もーよぉーうはぁでーきーてる~
おーしゃれーではーなーいーけどーゆーいーつのーだーさーさ
でー きみが~ わらーえたーらいい~
ここも1番と同じです。
Cメロ
ぼくのなかの~きみー きみのなかの~ぼく~
きーいっ とーおーなじーじゃなぁいけど~ぉぉ~
Cメロは歌う量が少なくて、リズムもそこまで複雑じゃないので覚えやすいのですが、単純に結構難しいです。
その中でも特にミスりやすいのが、2行目の「おーなじー」の「じ」で1オクターブ弱低くなるところですね。
ここはBメロほど音程の変化は大きくないものの、音の隙間がないので、なんならこっちの方が合わせにくいかもしれません。
意識しておくといいことは、この「じー」は前の音からガクッと低くなりますが、最低音よりは全然高いので気持ち高めに歌うこと。
Bメロのように低音モードに切り替えるほどやりすぎないことが大切です!
また、リズムは簡単と言いましたが、最初の「ぼ」に入るタイミングだけはかなり難しいです。
詳しく言うとサビの終わりから、3小節と1/4拍子後に裏拍で入ります。
「え?どういうこと?」
と思う人もいるでしょうから言い方を変えると、サビの最後のバーを歌い切った後に、「トントン」とリズムを13.5回刻むタイミングで入るということです。
これはかなり特殊なリズムなので、原曲をしっかり聴いて入るタイミングを覚えておきましょう!
3番Bメロ
えきまえのぱーんやと ふーみきりのー しまーるおとぉー
あぁ きみにーあいーたくーなる~
最後の「きみにー」の「き」の音程が1番と同じなので、それと同じように歌えば大丈夫です。
ラストサビ
どんなーこーとーばがーねーがーいがーけーしーきがー
きみをえがーおに しーあぁーわせぇにーするだろ~
ちーずなーんかーなーいーけどーあーるーいてーさーがーし
てー きみに~ わたーせたーらいい~
みーちのーりとーじーかーんをーはーなーたばーにーかーえてー
きみに~ わたーせたーらいい~
最後にもう一度サビの後半が繰り返されますが、同じように歌えば問題ありません!
まとめ
今回はback numberの『アイラブユー』の解説をしました。
「back numberといえば高音」というイメージをあえて外しているような印象を受けました。
それでいて音域の広さやリズムの独特さはそのまま、というかなんならパワーアップしている曲となっています。
正直、音程の取りにくさだけでいうと他のback numberの曲よりも難しいと思いました。
ただ高音がない分、最後まで体力の心配はいらないし、練習もしやすいので、そこら辺を加味すると超難しい曲よりは一段優しいかなと。
知ってるか知ってないかだけで変わるところもあるので、今回挙げたポイントを意識しながら練習してみてください!
わからないことや質問があれば
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曲のリクエストも大歓迎です!
僕もレパートリーが増えると嬉しいので!