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【難易度 ★★★★★★】『Soranji』を100点取ったので解説します!

 

Mrs. GREEN APPLEの『Soranji』100点取りました!

 

 

映画『ラーゲリより愛を込めて』の主題歌として起用されている「生きること」をテーマにした曲です!

 

 

 

ラーゲリ」とはソビエト連邦強制収容所のことで、その壮絶な状況でも必死に生き延びようとする映画の内容に沿った歌詞も素敵ですよね。

 

そんな『Soranji』の特徴は

 

音域があまりにも広すぎる上に高音も低音もバランス良く使う

なので当然1音毎の音程の変化幅もかなり大きい

音程の揺れもまあまあ激しい

リズムはゆっくりで、そこだけは歌いやすい

 

の4つですね。

 

とにかく音程面、特に音域が広すぎることが特徴の曲となっています。

 

元々ミセスはそんな曲が多いですがこの『Soranji』はさらに尖っていて、「リズムはゆっくりにしといたからその分音域は広く使っとこか」という声が聴こえるようなヤバさです。

 

一般的に難しいとされる曲が

 

「リズムの難しさ A 音域の広さ A 音程の取りにくさ A 」

 

ぐらいだとしたら、この曲は

 

「リズムの難しさ B 音程の取りにくさ A 音域の広さ SS+

 

みたいな感じです。

 

似た音域の曲で言えば、King Gnu の『白日』なんかと同じ音域ですね。

 

しかもこの約3オクターブという声域の広さを、どちらに偏るでもなくバランス良く使っているのでキーを変更するのもあまり効果的ではありません。

 

なのである程度まともに歌おうとするなら、この音域を出せるように頑張るか歌い方を変えるしかないと思います。

 

その辺を考慮すると、難易度は他の曲とは一線を画す6が妥当かなと思いました。

 

今回はそんなミセスの『Soranji』の解説をしていきます!

参考になれば幸いです。

 

 

また、採点の基本的な解説は省いていくので、それを知りたい方はこちらをどうぞ

 

 

 

 

解説

初めに言っておきますが、あくまで点数をとるための解説です!

歌がうまくなるための解説ではありません。

ご了承ください!

 

赤字はマイクを近づける箇所、青字はビブラートをかける箇所、緑字ロングトーンをかける箇所になっています。

 

マイクを近づける箇所とビブラートをかける箇所が重なっている場合は紫字、マイクを近づける箇所とロングトーンをかける箇所が重なっている場合は茶字になっています。

 

 

イントロ

 

あーなーたーにーあーいーたーく

 

てー うまれーてきたーんだよー いまつーたーえーたーいんだよー わたーしはーぁただ~

 

わたーしはーぁまだー

 

 

 

まず最初にこの曲全体を歌う際の最大のポイントから説明しておきましょう。

 

この曲で大切なことは「あらかじめどこで裏声を使うか」を決めておくことです。

 

例えば原曲では1行目から2行目にかけての「たーくてー」や、2行目の高音などで裏声を使っているわけですが、別にその通りに歌わないといけないわけではありません。

 

裏声は高い音を出しやすい反面、慣れていないと地声から切り替える瞬間がぎこちなくなりますし、細い声になって安定性が削られる可能性もあります。

 

なので原曲とは違いますが、裏声を使わなくても歌えそうなところは地声で歌うのがオススメです。

 

ちなみに僕は2行目中盤の「えーたーいんだよー」のところだけ裏声を使って、他は全部地声で歌っていました。

 

ただ、人によっては3行目の「わたーしはー」らへんもキツい場合もあると思います。

だからこそ「どこを裏声にするか」というのを自分に合わせて決めていくのが大切です。

 

その時その時で判断するよりも確実にそっちの方が落ち着いて歌えます。

 

まあ裏声でも届きにくい音程も後で出てきますが、それ用の対策はその時にします!

 

で、ここからはこのイントロ部分の音程の解説をしていきますが、何と言っても2行目がブチ抜けて難しいです。

ていうかイキナリ最難関ポイント候補です。

 

「うまれー」から「てき」にかけて1.5音、そしてそこから次の「たーん」にかけて2.5音と音程の変化幅が大きくなっているので、それぞれの音程の違いを意識して歌いましょう

 

そして次の「いまつーたーえーたーいんだよー」は「いまつーたー」までは先程の音程と一緒ですが、次の「えー」からグッと高くなります。

 

ここは最後の「よー」が先程の歌い終わりと違ってあまり低くならないので同じように歌わないようにしてください。

 

この一連の流れは音程が変わっていくスピードも速くて非常に難しいので要練習です!

 

 

これは余談ですが、初めて聴いた時最後の「私はまだ」のところが「私はあなた」に聞こえて、「これは自分に残っているかすかな希望が、自分自身を励ましている曲なんだなー」って勘違いしてましたw

 

まあその勘違いは歌詞を見ながら曲を覚えようとした時に解けたわけですけど、でも改めて思うとそういうの見方をしても結構エモくないですか...?

 

 

 

1番Aメロ

 

はーじまりのー あさ~ぁがくるー

 

たかーらものをー さが~すけどー

 

いつーのまにかー すぐそ~ばにあるーことー

 

 わすーれてきょうもー うか~んでます

 

おーもいではー あるいて~きたあかーしだとー

 

こーのきずがー おしえ~てくれる

 

あたーりまえにー すすんーでゆくみーんなー

 

 ついーていこうとー がんば~っ て

 

ます

 

 

 

Aメロは低音が特徴で、それがかなり苦手だという人も多いのではないでしょうか。

 

しかもサビが高すぎるせいでキーも上げにくいので、ぶっちゃけ最低音が出ない程度なら端から諦めるのもひとつの手です。

 

下手にAメロに合わせてサビが歌い辛くなる方が結果的に損をすることが多いので!

まあそこら辺は自分の出せる声域と要相談って感じですね。

 

そして音程を合わせる上での難しいポイントはサビの「はーじまりのー」の「まりのー」の音程です。

 

ここもイントロと同じで「」の音にかけて1.5音、その次の「りのー」にかけて3.5音と、音程が変わる幅が大きいので注意です。

 

そして最も気をつけないといけないところは2行目の「たかーらものをー さ」までの音程で、ここは前の行と同じ音程の変わり方ですが地味に半音高くなっています

 

実際歌ってて「謎に音程外れるなー。なんでなんだろう?」となっていたんですが、それは1行目と同じ音程で歌っていたからだとかなり後で気づきました。

 

そうならないように気持ち高めに歌うことを覚えておいてください!

これは6行目も同じです。

 

それ以外では4行目の「わすーれてきょうもー」と8行目の「ついーていこうとー」の揺れる音程も結構難しいです。

 

特に低くなる音の調整が難しいので前者だと「れて」と「もー」、後者だと「てい」と「とー」の音に気を遣って歌うといいでしょう!

 

 

 

1番Bメロ

 

よごれながらー およーぐせいーのなーかでー

 

まぁよくーぞこーこまでー だいーじにし

 

てー かかえてー これ~ましたねー

 

 

 

BメロはAメロと同じで低音パートですが、Aメロのように気づきにくい難所はなく、シンプルに最初の「よごれ」や2行目の「よくーぞ」、3行目の「これ〜」などの急にグイッと高くなる音が難しいです。

 

これらの音程は高くなる音につられて前の音も高く入ってしまいがちなので、歌い出しの音をしっかり低く入る意識でいるといいでしょう!

 

それ以外は「かかえてー」のジグザグした音程の変化幅が1.5音と比較的大きいのでしっかり揺らすこともポイントです。

 

 

 

1番サビ

 

まだーきーえーちゃーいーなーいよーちっ ちゃーなーき ぼーう

 

 なんとーかーしーんじてー しんーじてー ほ

 

しいー うーらーぎーりぃがーつーづーこう

 

 たいせつがー こわーれようとー なんとーかーいーきてー いーきてー ほ

 

しい ありえないほーぉどにー きりがないほーんと

 

にー むだがないほーぉどにー われらはとーうとい~

 

 

 

問題のサビですね!

 

まず前提の話として1行目の最後らへんの音程よりも2行目、3行目の高音の方が音程は高いです。

まあ聴いたことがある人なら分かると思いますが。

 

じゃあなぜ見た目は前者の方が高く見えるのかというと、音程バーは画面を占有しすぎないように基準の音を決めてそこからどれだけ高いのかor低いのかを表示するので、見た目上は「おい!1行目の方が2行目より高いじゃねぇか!」ということによくなります。

 

音程バーに惑わされないように、あらかじめ原曲やガイドメロディーを聴いて音程の流れぐらいは把握しておきましょう!

正確な音程は何度も歌いながら合わせていけばいいので!

 

そしてサビの最大の問題はやはり3行目の「うーらーぎーりぃがー」の高音が裏声でもかなり辛いということですよね。

 

まあでもこれはぶっちゃけかなりどうしようもないです。

 

頑張って出せるようになるか、Aメロの低音に余裕があれば可能な限りキーを下げることぐらいです。

 

「じゃあ諦めろってことかよ!」

 

という声が聴こえてくるようですが、音域が広い曲というのはどうしてもそうなりがちなのです。

 

そこで!

若干裏技というかズル技みたいな技も紹介しておきます!

 

その方法とは「曲のある一部分だけオクターブを下げる」ことです。

 

あなたは難しい曲に挑戦したはいいものの、サビが高すぎてそこだけオクターブを下げてしまったり、疲れてしまって思わずラストサビだけオクターブ下で歌ったことはありませんか?

 

それを戦略的にわざとやるというわけです。

 

例えばこの曲ならあらかじめ「サビの2行目から終わりまでだけオクターブ下で歌う」と決め込んでいるとかなり楽に歌えるハズです。

 

声域はカバーできないけどどうしても高得点を目指したい方はこういう方法もあります!

 

で、それに付随した話をすると、もしサビをオクターブ下で歌う場合は、「ほーぉど」「ほーんと」「とーうと」などの5行目からの長いバーは全てビブラートにするのがオススメです!

 

というのもこれらの音をそのまま伸ばしてしまうとロングトーンの判定になってしまうからです。

 

ロングトーンはイントロでかけた1箇所のみで留めるのがオススメなので、ここはできるだけ伸ばしたくないというわけですね。

 

「え?でも君の解説では伸ばしてるけど...」

 

と思う方もいるでしょうが、実はこのロングトーン判定は長いバーを伸ばさずに早めに区切ることでも回避できます

 

高音のビブラートは低音に比べてかけにくいので、原曲キーならそっちの方がオススメという意図で上の音程バーではそう表記しています!

 

まあ当然できる方は原曲キーでビブラートをかけてもいいので、そこら辺はお好みでって感じです!

 

そしてここからは音程を合わせづらいポイントの紹介です。

 

まず、最初の「まだーきーえー」までの階段状に高くなる音程。

 

ここは規則的に上がるのかと思いきや、「」から「だー」にかけて2音、次の「きー」にかけて1.5音、次の「えー」にかけて2音と若干ずれている上に音程の変化幅もやや大きいので思っている以上に合わせにくいです。

 

なので階段状に流れで歌うんじゃなくて、それぞれの単音を合わせるような感覚で歌うといいと思います!

 

それ以外では5、6行目のそれぞれのフレーズの歌い出しの違いに要注意です。

 

5行目の「ありえない」の「」と6行目の「むだがない」の「む」は思いっきり低く入ります。

 

ですが5行目の「きりがない」の「」は直前の「にー」と同じ音程で、6行目の「われらは」の「わ」は「ありえない」と「むだがない」の2音目と同じ音程になっています。

 

「2フレーズ目だけめっちゃ高いから裏声を使う」

 

の他にもこれらの違いに気をつけて歌ってみてください!

 

 

 

2番Aメロ

 

さーみしさのー かい~ぃはないー

 

ゆきーもいつかー はとけ~るけどー

 

とりーのむれはー あすへ~ととびーたつー

 

がー わたーしはきょうもー ちいさく なっ て

 

ます

 

 

 

1番と同じように歌えば大丈夫です!

 

 

 

2番Bメロ

 

ゆらりゆれながらー うぶーごえーがきこーえ

 

るー くりーかえーしてるー はるー だいーじにしてー

 

かたーりついてー くれ~ましたかー

 

 

 

最初の「ゆらり」を早めに入ること以外は基本的には1番と同じように歌えば大丈夫です!

 

 

 

2番サビ

 

まだーつーたーえーてーなーいよーきょうのー ぶんのだいすーき

 

 みらいでーもかわーぁらず とどけらーれます よにー

 

こーのーよーがぁおーわーるーそのひ

 

 あしーたぁのー よてーいをたてぇ

 

よう そうやっていーきてー いーきてーみ

 

よう ありえないほーぉどにー きりがないほーんとにー

 

むだがないほーぉどにー われらはとーうと

 

いー ふみしめるだーいちにー かさなるはあーいろ

 

にー ありえないほーぉどにー きりがないほーん とにー

 

 

 

4行目の「よてーいを」の音程が1番よりも高くなっていて難しくなっています。

 

また、その後の「そうやって」の音程もやや高くなっているので、そこまでは高めで歌う意識でいましょう!

 

後は後半のフレーズが2倍に増えていることが1番と違うところですが、細かいところは微妙に違うものの基本的には同じフレーズをもう一度歌えばいいだけなので改めて何か言うところはありません!

 

強いて言うならイントロで述べた「どこを裏声で歌うか」をちゃんと決めておくことですかね。

 

特に「ありえないほーぉどにー」のフレーズは地声でも歌えないことはないけど、それでもやっぱり高いぐらいの音程なのでどっちで歌うかを決めておくといいでしょう!

 

 

これは個人的に思っていることなんですけど、ミセスの曲って集中して聴いている最中に「うわっ!声高っ!凄っ!」ってなる瞬間ないですか?

 

「あーいい曲だなー」って曲に浸っている途中に、物凄い高音で「大森さん凄っ!」って現実に引き戻される感じ。

 

あの瞬間結構好きですw

 

 

 

ラストサビ

 

まだーけーしーちゃいけーなーいよーちっ ちゃーぁな き ぼーう

 

 まよーわーずーしーんじてー しんーじてー ほしい

 

くーらーやーみぃがーつーづーこう

 

 あなーたぁをー さがーしていたいー だーかーらーいーき

 

てー いーきててー ほしい ありえないほーぉどにー

 

きりがないほーん とにー めくるめくせーかいー

 

にーひざをかかえーてたりー だれしもどーこかにー

 

よわさがあーるよにー むだがないほーぉどにー われらはとーうとい~

 

いっ ぽーずつでいーからさー

 

なにーげーなーいきょうをただ あいーしてー ほしい

 

ずたずたになっ たしんもほらー

 

あすへとはなをさかーすから つなーいでー ほしいー

 

 

 

ラストサビは転調してこれまでのサビから半音高くなっています

 

「これ以上高くなんのかよ...」

という感じですがそれがミセスです。

 

特に3行目から4行目の「さがーしていたいー」までのところはこの曲の最難関候補ですね。

 

音程の変わり方自体は今までと変わりませんが、「くーらーやーみぃ」の「やー」と「さがーしていたいー」の「がー」の曲中最高音を筆頭にこれまで以上に高音の暴力で襲われます。

 

それとその後の「だーかーらー」の「だー」もこれまでより高めに歌うのでそこも注意しておきましょう!

 

そして新しく追加された後半4行は原曲ではハモリ部分ですが、一応DAMのガイドメロディー的には低音パートを取っているみたいです!

まあハモリなので高音でもいいんですけど。

 

ここは基本的には歌いやすいですが、2〜4行目の歌い出しから2音目にかけて1オクターブ高くなるところはかなり難しいので、歌い出しをしっかり低く入ることだけは意識しおきましょう!

 

それとこれは低音パート単体で見た難しさではありませんが、「とーうとい~」までの高音から急に低音に変わるため、その高低差のせいで音程をピタッと合わせるのが難しくなっている点も要注意です。

 

低音パート最初の「いっ ぽーずつ」の音程はしっかり覚えておきたいところ!

 

 

 

まとめ

 

今回はミセスの『Soranji』の解説をしました。

 

リズムは緩やか、音程の揺れはそこそこ、音域はぶっ壊れ

そんな曲です。

 

普通に歌おうとすると、まず間違いなくほとんどの方は無理だと思います。

 

なので原曲よりも裏声を多めに使ったり、最悪低音を捨ててキーをサビ用に設定するのもいいと思います。

 

それか上でも述べた通り、サビだけオクターブを下げるなどの抜け道も視野に入れてもいいでしょう。

 

とにかくめちゃくちゃ難しい曲なので焦らず一歩ずつ練習を重ねていく気持ちでいるといいと思います!

 

高得点目指して頑張ってください!

 

 

 

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