古きを温ねて新しきを知る
という事で孔子の名言紹介part2です!
part1はこちらをどうぞ。
ちなみに、最初の言葉も孔子の言葉であり、温故知新の語源にもなっています。
今回も5つの名言を紹介します。
少しでもこれを読んでいる方のヒントになれば幸いです。
1.子曰く、君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず。
(人格者は他人と調和するが雷同しない。ちっぽけな人は雷同するが調和しない。)
雷同とは、ゴロゴロと一か所で雷鳴がすると、それに合わせるようにあちこちで雷鳴が響くことから、自分の考えを持たずにむやみに同調することを言います。
自分の考えをもたず同調してしまう人は、別の意見があるところころ意見を変え、あちこちで雷鳴を響かすだけです。
自分の考えを持ち、意見を交換することで他者と調和するべきという事でしょう。
2.子曰く、約を以てこれを失う者は、鮮なし。
(慎ましくしていて、そのことによって人生を失敗する人は少ない。)
孔子は「言動においても、物質的な欲求においても、控えめで慎ましいことを基本におけば、失敗は少ない。」と言っているのでしょう。
確かに主張することも大事ですが、それが望みすぎであったり、傲慢であったりすると、他人からの協力も得られにくいでしょう。
また、何かの分野で成功している人などを見ても人格者が多い事からも、慎ましく生きることの大切さが分かります。
3.子曰く、君子は泰かにして驕らず、小人は騙りて泰かならず。
(一流の人は落ち着いて謙虚だが、二流・三流の人は尊大ぶって落ち着きがないものだ。)
どんな分野でも、真に一流の人間というのは謙虚なものです。
一流の人ほど、「もっと高いレベルを目指したい」「自分にはまだまだ努力が足りない」といった謙虚な言葉が聞かれます。
自分のしてきたことに誇りと自信をもっていれば、態度は自然と落ち着いたものになるのでしょう。
反対に、自分に自信が持てないのに能力以上に自分を見せようとする人は、落ち着きがなく尊大な態度をとりがちです。
オンラインゲームなどでも、最古参と呼ばれるようなずっとやってきた人よりも、新規と古参の間の中途半端に実力がある人が、最も他人を批判して、マウントを取りたがる傾向にあるようです。
4.子曰く、苗にして秀でざる者あり。秀でて実らざる者あり。
(苗まで育ったのに、穂を出さないものもいる。穂を出したはいいが、実を結ばずに終わるものもいる。)
せっかく芽吹いて苗まで成長したのに、穂も花も出さずに止まってしまう人。
穂を出したのに、花を咲かせられない人。
このような人と、立派に花を咲かせる人はどこが違うのでしょうか?
孔子はこうも言っています。
「ことを成すのは、たとえば土を積み上げて山を作るようなものだ。
あと少し土を運べば山ができるというのに、やり遂げないのは自分の責任だ。」
また、成功にもっとも大事な要素は「それにかけた時間」である、という研究結果もあるようです。
まさに「継続は力なり」ということでしょう。
5.子曰く、賢を見ては斉しからんことを思い、不賢を見ては内に自ら省みるなり。
(すぐれた人を見れば同じようになろうと思い、思わしくない行いの人を見たら、そうならないようにわが身を反省することだ。)
他人は、自分を映し、成長させる鏡になります。
「人の振り見て我が振り直せ」ということわざがあるように、他人の行為を見て、見習うべきものは見習い、反省すべきところは直していく。
そうすれば、日常の中にも学べることは多くあります。
よく、誰かが批判されている時に、「自分が言われているわけではないから大丈夫だ。」と安心することがありますが、そうではなく、自分が言われたような気持ちになって、常に自分の行いを善くしていきたいものです。
今回も孔子の名言を紹介していきました。
紹介した名言が必ずしも正しいとは限りませんし、受け取る人によっても様々な意味に変わるでしょう。
それでいいと僕は思います。
受け取った側が思ったことが正解だと思いますので!
ただ、なにかしらあなたの中で良い方向に変わるものがあれば、今回僕が紹介した意味もあったのかなと思います。
読んでくださってありがとうございます。
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