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自分の選択を信じ続けることの「難しさ」と「苦しさ」、そして「喜び」 芥川賞受賞作品『1R1分34分』

 

 

あなたは今、自分の意志で生きていますか?

 

 

昨今、「自分の人生を生きよう!」的なフレーズを聞くことが多いような気がします。

いえ、昔と比べると確実に多くなっているでしょう。

 

 

僕もそれには賛成だし、多くの人もそうだと思います。

ただ、そうは言っても、自分の意志を通す勇気を持つには中々踏み切れないものです。

 

 

それは良い結果になる保証がないからですよね。

そしてその結果が全て自分の責任になるからですよね。

 

 

そんな自分の人生を生きることの良い所と辛い所を描いたのが、

芥川賞受賞作品『1R1分34分』

という作品です!

 

 

 

 

まあ、悪さ8割くらいですが(笑)

 

 

今回はこの『1R1分34分』の紹介と僕が感じたこと書いていきます!

ネタバレガンガンしていくので、まだ読んでいないという方は注意です!

 

 

 

 目次

 

1.作品紹介

2.自分の選択を最後まで信じる

3.まとめ

 

 

 

 

 

 

1.作品紹介

 

なんでおまえはボクシングやってんの?
デビュー戦を初回KOで飾ってから三敗一分。
当たったかもしれないパンチ、
これをしておけば勝てたかもしれない練習。
考えすぎてばかりいる、21歳プロボクサーのぼくは、
自分の弱さに、その人生に厭きていた……。

長年のトレーナーにも見捨てられ、
先輩の現役ボクサーで駆け出しトレーナーの
変わり者、ウメキチとの練習の日々が、
ぼくを、その心身を、世界を変えていく――

 引用元:町屋良平 『1R1分34秒』 | 新潮社

 

↑に補足します。

 

 

主人公も最初は夢を見て目標を掲げ、一生懸命にボクシングに励んでいました。

プロテストに受かりデビュー戦に勝った時は、自分が日本チャンピオンにまでなれるのではないかと、自分の可能性を感じるほどでした。

 

 

しかし、負けて自分の「才能」を思い知らされることでどんどん夢は小さくなっていく。

そしていつしか、早くボクシングが出来ない体になりたいと、ボクシングについて考えることを放棄するまでになってしまうのでした。

 

 

そして、考えることを放棄した主人公はさらに負けて失敗が続いていく。

失敗から学ぶことをやめた時、それ以降も負のループに陥る事は当たり前であった。

なにせ成長しないのだから。

 

 

しかし、ウメキチとの練習に一生懸命に励むこと、さらに家の外に生えている昔からある木をみて、様々な自分の未来があった可能性を思う。

 

「色んな可能性があったなか、自分はこの道を選んだのだ。

ならば、その道を信じて最後まで貫き通してみよう。」

と。

 

 

それが、早く楽になりたいと考えることを放棄していた主人公に生きる活力を与えた。

そして、最後には努力が報われるのでした。

 

 

 

2.自分の選択を最後まで信じる

 

 

デビュー戦に勝つところまでは、主人公はボクシングにモチベーションを持っていたわけです。

つまり、自分の選択に希望が見えていたわけですね。

その頃の主人公は生き生きとしていて、まさに「自分の人生を生きている」という感じでしょう!

 

 

 

しかし、挫折を感じるたび、当初の目標を徐々に低く設定していってしまいます。

自分の決めた道で失敗することは、他人の決めた道で失敗するよりはるかに辛いことです。

 

他人の決めた道ならば、単純に自分のミスというだけです。

しかし、自分の決めた道で失敗することは、自分のミスに加えて、そんな判断をしてしまった自分の選択、さらにその選択を誰のせいにもできないからです。

 

 

 

そんな状況が長く続くと、現実から目をそらし、自分で選択した道なのにも関わらずいつしか終わりを望むようになる。

この気持ちを分かる人も多いのではないでしょうか?

 

 

しかし、初心に帰って考えてみると、結局は自分で決めた道です。

どんな状況になろうが自分で決めた事なのです。

 

 

ならば、「あれすれば良かった」、「あれしない方が良かった」、「あんな未来もあったのに」なんて考えてもしょうがないのです。

どんなに望んだところで時は戻りません。

それなら、その自分の選択を最後まで信じてみてもいいのではないでしょうか?

 

必ずしもこの主人公のように努力が実を結ぶかは分かりません。

しかし、努力をしなければ可能性は0です。

 

 

この『1R1分34分』の作者である町屋良平さんは、大学には進学せずフリーターをしながら小説を書いていたそうです。

 

もしかしたら「周りのみんな」と違って、大学に進学しなかった自分を主人公に重ねて、自分の選択を信じることの「大切さ」と「苦しさ」を表現したかったのかもしれません。

というよりは、自分の選択を通してしまったが故の「義務」といった方が正しいでしょうか。

その経験から「目標を持つ」ということに対して、人一倍思うところがあるのかもしれません。

 

 

目標というのは、この主人公のように「成功するか失敗するか?」ではなく、「それに向かって真剣に取り組む過程」にこそモチベーションが湧いていくものです。

モチベーションを維持できなければ、ゆったりとくる終焉に怯えるのみです。

 

 

この主人公のように、モチベーションを持つこと、そしてそれを維持することができれば、当初の目標とは違ったとしても、日々の生活に怯えることはなくなるでしょう。

 

そして、その努力を維持し、ひたすらに諦めない人にこそ「成功」はついてくるものだと僕は思います。

 

 

 

 

 

 

3.まとめ

 

今回は『1R1分34分』の作品紹介と、僕が感じたことについて書いていきました。

 

 

未来はどうなるかは分かりませんが、今この瞬間だけは変えられるものでしょう。

今この瞬間を必死に生きることで、未来もまた良い方向に変わっていくものなのではないでしょうか?

 

 

あなたは今、人生にモチベーションを持って生きていますか?

 

 

 

 

 

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