もっと話がうまくなりたい...。
そう思ったことはありませんか?
おそらく、多くの人が一度は思ったことでしょう。
とはいえ、一概に話がうまくなりたいと言っても、会話は一人ではできませんよね。
相手がいてはじめて会話は成り立ちます。
そこで忘れてはいけないことは、様々な種類の人間がいるということ。
ポジティブな人、ネガティブな人、話が好きな人、話が嫌いな人、理論的な人、感情的な人などなど...。
例えば、趣味が合う人には自分と同じ感性で話せばいいと思いますが、趣味が合わない人には自分の価値観を前面に押し出してしまうと、引かれる可能性もあります。
なので、意識しなければいけないことは、相手によって話し方を変えるということなのです!
ということで今回は、性格の違う様々な人への対応方法と特徴について解説していこうと思います!
また、この記事は安田正さんの著作『超一流の雑談力』という本を参考に書いています。
この記事で紹介している方法以外にも多くのためになる内容が書かれているので、興味がある方は買って読んでみて下さい!
言いたいことをハッキリ言う「ボス」タイプ
まず、最初に紹介するのはプライドが高く、言いたいことをハッキリ言う「ボス」タイプの人です。
このタイプの人は、
・話しのテンポが早い
・興味がある話にはものすごく食いつく
・会話の途中でもさえぎって質問する
・目の奥が鋭く、「品定め」「値踏み」しているような雰囲気がある
・腕を組みながら人の話を聞いている
というような特徴があります。
このタイプの人は、言いたいことをハッキリと言い、無駄な会話を嫌う傾向になります。
話の途中でも、「で、話はなんなの?」「言いたいことはなに?」と、結論を求めてきます。
このタイプの人には気軽な雑談で距離を縮めようとするのではなく、「メリットのある話」や「実益のある話」をするのが効果的です。
また、質問に対しては、「相手の求めることを明確に答える」ことを心掛けて下さい。
例えば、「〇〇ってできないの?」と言われたら、「はい、可能です。具体的には・・・」というような感じです。
あまり話を脱線させないことが重要なのです。
また、プライドが高い人というのは、自分の能力を認めてもらうと嬉しくなるものです。
ただ、こういう人は褒められ慣れてもいるため、表面的な褒め言葉では「この人、媚び売ってるの?」と逆効果になりかねません。
なので、こだわっているところや力を入れているところなど、相手が「この人は分かっているな」と思われるようなところをしっかり観察して、褒めるといいでしょう!
一見怖そうで気難しそうな印象を受けますが、こういうタイプの人ほど一度仲良くなると面倒見の良い、義理堅いタイプでもあります。
優しくて話しやすい「いい人」タイプ
次は、笑顔でこちらの話に共感してくれる「やさしい感じのする人」です。
先ほどのタイプと違って、話しやすい印象がありますね。
このタイプの人の特徴は、
・接しやすい雰囲気がある
・よくうなずいて人の話を聞く
・ややゆっくりめのテンポで話し、反応も遅め
・やや話が長く、結論より細かいプロセスを話そうとする
・「でも」や「だけど」といった相手を否定するような言葉を使わない
といったところでしょう。
このタイプの人は、優しさや思いやりの深さが特徴で、非常に接しやすいです。
しかし一方で、決断力が乏しい人が多く、話自体は盛り上がっているのに、いつまで経っても話が進まないということにもなりがちです。
このタイプの人とプライベートな関係を築くには全く問題はありませんが、仮に「自分が営業マンで、相手に売り込む」というような、相手を動かしたいと思った場合には思わぬ難敵となります。
そのような時には「頃合いを見て本題を切り出す」「決断を促す」など、ある程度の押しも必要になります。
ただし、このタイプの人はハイテンポでたたみかけられるのを得意としてないことが多いので、和やかな空気を心掛けて、会話のテンポを上げ過ぎないように注意しましょう。
「こう思うのですが、いかがでしょうか?」とアドバイスするような感じです。
賢い話し方をする「分析家」タイプ
続いては、理論的な考え方をする「分析家」と呼ばれるタイプの人。
このタイプの人は次のような特徴があります。
・きちっとした雰囲気がある
・やや反応が薄く、淡々としている
・冷静な受け答えをする
・納得いかないことは何度も質問する
・細かい点を気にする
このタイプの特徴は、興味があることには熱中するものの、必要がないと判断すると途端に関心がなくなります。
「理系タイプ」「オタクタイプ」と言えます。
この人たちは頭が良い人が多いです。
結論を求め、論理的な話し方を好みます。
なので、井戸端会議のような雑談、笑い話ではなく、相手の知識欲や好奇心を満たすような話題をするのがいいでしょう。
また、好きなものはとことん好きなタイプなので、相手の好きな分野に気づくと話を盛り上げやすくなります。
話し方のコツとしては、「今日の話は3点あります」「ポイントをまとめますと・・・」など、整理しながら話すことです!
このタイプは、1つめの「ボス」タイプと似ていますが、最大の違いはその冷静さです。
手を叩いて笑うなど、分かりやすい形で話が盛り上がらない場合も多いですが、実は話に深く感心している場合も多々あります。
その違いに気づくために、相手の目の色や、言葉の変化をいつも以上に意識して観察することが大切です。
とにかく明るい「社交的」タイプ
続いては、明るい「社交的」なタイプの人です。
このタイプの人の特徴は、
・笑顔で楽しそうに接してくる
・冗談やユーモアで会話を盛り上げる
・自分で言ったことにウケる、よく笑う
・「へぇ!」「すごい!」といった大袈裟な反応、大袈裟な表現をする
・相手の話をあまり聞いていない
といった感じです。
社交性が高く、楽しいことや、人と触れ合うことが大好きなこのタイプの人との雑談は、とても盛り上がりやすいです。
先ほどの「分析家」と違って理詰めするタイプではないので、その場が楽しくなるような会話を第一に心掛けて下さい。
このタイプの人の話は脱線しやすく、自分の話を通したい場合は「あ、〇〇といえばさっきの話に戻りますが」などと方向修正することも必要になります。
とはいえ、全く相手の話を聞いていないわけではないので、最終的に言いたいことを伝えられるのであれば、話の脱線具合を楽しむくらいで丁度良いでしょう。
また、理詰めで攻めきれない反面、理にかなっていなくても、その場の雰囲気や気持ちで判断を下してくれることが多いです。
付き合う際は、ポジティブな表現や態度で、出来ればヨイショしながら接すると、良い関係が築きやすいでしょう!
あまり主張しない「控えめ」タイプ
最後に紹介するのは大人しい「控えめ」タイプの人です。
このタイプの人は次のような特徴があります。
・人当たりがよく、「やさしい」「ソフト」な印象を与える
・うなずきながら相手の話を聞く
・「そうですね」「そのとおりですね」と相手に共感する
・あまり自分の意見を言わないので、気持ちや考えが分かりにくい
・主張をしないため集団の中では目立たない
このタイプの人は、自分の意見を表に出さず、決断が苦手な人が多いです。
想定外のことが起こるのが嫌な人が多いので、会話の中で「こうするべき!」と強くプッシュするのはやめた方がいいでしょう。
このタイプと接するときのポイントは、とにかく相手に合わせることです。
相手の話すテンポが遅い場合は、自分もそれに合わせてゆっくり話すようにしてください。
極端な話、相手が黙り込むことが多いなら、定期的に沈黙が起きても大丈夫です。
また、最初は大人しく相手に適応していた人が、慣れてくると強気な面を見せることもあります。
そうした一面が出てくるようになれば、その人との結びつきが出来上がったと喜んでいいでしょう!
とにかく、慌てて関係性を縮めようとしないことが重要です。
まとめ
ということで今回は、性格が違う5種類の人間のタイプの特徴と接し方について解説していきました。
十人十色な人間模様に対して、「これ一つで解決!」というような簡単な会話術はありません。
会話する相手がどういう人なのか見極め、それに合う接し方を模索する。
それが本当の意味で相手を思うことです。
あなたも是非、相手の特徴を捉え、相手のことを思った接し方をしてみて下さい!
何かあれば
までどうぞ!